ウィーン軍事史博物館(HGM)〜フンダートヴァッサーハウスまで

宗教戦争、サラエボ事件、第二次世界大戦、オーストリアの軍史を知る

決して戦争を推奨しているわけではなくて、起こった事実を残された軍事的な資料を幅広く展示しながら後世に伝えていくことを目的とした博物館、The Museum of Military History – Military History Institute (Heeresgeschichtliches Museum – Militärhistorisches Institut) です。


Kriege gehören ins Museum – 戦争は美術館に属する
ここから外に存在するものではないというメッセージと言われています。


オーストリアは多様性に富んだ民俗史があることもあり、更に多くの民俗があることで生まれる多くの個差もあるわけです。そうなってくるといいこともよくないことも往々にして起こってしまうことがある。


ホールは2階構成で、ホールごとに日本語での歴史解説ペーパーがあります。
それを少し読んで、それから巡って見てください。
個人的には中世宗教戦争のホールが、RPG好きだったことも相まって別の意味で楽しめました…。
じっくり巡って1時間〜1時間半もあれば十分かもしれません。

カラフルな公営団地、Hundertwasserhaus


フンダートヴァッサーはオーストリア人の画家でもあり建築家。母方がユダヤ人だったため地下室で暮らしたことがある、そんな幼少期を送った。
自然を愛するあまり直線を嫌い、彼のこの建造物は多くの曲線で構成されたカラフルでユニークなものとなっている。


現在も居住者で満室ゆえ、中まで入って見学することはできないためあくまでもぐるりと外観を静かに拝見するのみ。
日本でもいくつかの建造物やデザインにおいて、彼の作品は展開されたことがあり、意外に馴染みがあったりも。
Hunderdwasserという名前の意味をそのままに、百水が日本での号名となっていることもまた面白い。

なお彼はエゴンシーレと同じウィーン美術アカデミーを卒業後、講師を務めた。
ハプスブルグ家を信奉する昔ながらの熱心なオーストリア人基質もありながら、こうしたモダンで愛くるしい建造物を創造したところもまた彼の素敵な個性があってこそすれかと思う。


Hundertwasserのスケッチたち

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