ロサンゼルスの恐怖の夜のバス。治安と時間に気をつけて。

ロサンゼルスの夜のバス事情


さあここからがTHEロサンゼルス。
まあどの旅行本やブログを見ても、夜のバスには乗るもんじゃないなんて書いてあるけど本当そのとおり。
乗り込む人乗り込む人、ちょっとただならぬ雰囲気の人が多すぎる。
あと窓から見える街の景色が暗い。街灯もあまりない。
救われたのは、自分たちの買い物袋や荷物は少なく、観光客丸出しではなかったこと。
とは言え日本人が二人チョコンとちょっとビビりながら乗ってる感じは、周りのアメリカンからするとそれだけで滑稽に見えたことだろう。

早朝出発のグランドキャニオンツアーで相当疲れていて、バスの揺れが心地よくて仕方がなかったけどこんなところで寝てなんかいられない。
変な人と目があっても、びびってねーっす慣れてるっすって顔で見返してやったさ。


さあ恐怖はここから。よくわかんないバスターミナルで降ろされることになってしまった。
なんかさっき市内で見た路線図と全然ちゃうやんっというような謎の場所…。
周囲を見渡すと、バスパーキングっぽいところがあって、そこにオフィスがあるみたいだからそこに行って聞いてみよう!

てくてく歩いて行ってみたものの、小さなオフィスは空っぽ。小さな電気がぼんやり灯っているだけ。ガックシ落胆。
すると後ろの方から怒鳴り声が聞こえる!びびってすくみ上がる!!
“いきなり入ってきてなんだお前ら!!”相手からすりゃ、よくわかんない奴らが不法侵入してきたわけだ。バッキャローって、すごい叱られた。

でもお馬鹿な日本人とわかるや否や、あのバスに乗りゃいいよと教えてくれて…。ありがとうと一言告げ、そそくさと足早にパーキングエリアを出る。
そして向かったバス停。バスが我々のホテルへの道と反対を向いてもーてるやん…絶対ちゃうやん…。

ロサンゼルスでのGoogle Mapと徒歩移動

もういい!!Google Mapを開いて現在地を確認。もはや歩ける距離まで来ているような気がしてきた。
冷静さって本当に失っては行けませんね。一本道だったから、行ける行ける!!もう歩こ!なんて決め込んだけど、ここはアメリカ、世界で3番目の土地面積を誇る国。
どれだけの距離があるかも確認しなかった愚かものは私です。

さあ、いざ行くぞ!と歩き出して15分。
先ほどバス停に停車していたバスが自分たちの横をすり抜けブーゥゥン…と走り去っていくではありませんか。


何!?あそこからUターンでもしたの!?!?あのパーキングのおっちゃん…間違ってなかったんや…


心の中で鳴り響く鐘の音。とどまることを知らず チーン…と余韻を残しながら鳴っていますよ。
さあここいらで本気で焦ってくる私。
さすがに人気の少ない道にもなってきたし時間も時間だし、タクシーを捕まえることにした。


そうすっと今度はなかなかタクシーが通らない。
もう映画とかで見た、人気の少ない路地に迷いこんで強盗に会って撃たれる感じとか妄想しちゃうよね。
ちょっとここで死ぬにはバカバカしすぎる流れだわ…とかなんとか考えてたら、来たよタクシー!!

ロサンゼルスの夜のタクシー

ヒスパニック系の若いお兄ちゃんが運転していた。普通なら多分乗らないけどいい。もう今日は乗る。
ホテル名と場所を告げ、うんわかった。というのを聞いて出発進行…っておい!!
なんか進んでる道、おかしないかい!?
遠ざかってないかい!!??…っておい!!
今度は高速乗ってもーたがな!!

いやいや落ち着けここはアメリカ。高速道路なんてものは気軽に乗るものだ。
落ち着いて、ロスの何も見えない真っ暗な夜景でも眺めてなよ、と我が心に語りかける。

そう言いながらもGoogle Mapをじっと見る。
もう傍から見たら、この時の私は石川啄木だよ。
なんで楽になんねーんだって、じっと手を見て後悔でもしてるかのような絵だよきっと。
はいビンゴー!!道ーおかしいいーああああああああーーー。


もう、だまってようかと思ったよ。
でもね、明日も丸一日、この自由の国、自己主張の国アメリカにいるんだ。
残金だって数える程度さ。
それに今日は朝から結構色々活動して疲れているわけだ。
もうなんかね、、あと、“日本人はやっぱちょろいわ”とか彼の人生の歴史に刻むのも良くないよね…とかいろいろ考えた結果…。

ホテルエントランスに到着するやいなや、
“自分なんでこの道選んだん?教えて!言うて!なんでなん!?”
って言いました。もちろん、急発進されても逃げ出せるように半身を外に出しながら。

そしたらヒスパニック系の彼、豹変して逆ギレしだすかとおもいきや…
“ごめん…。$〇〇でいいわ…”(金額忘れた)

だって!!素直!!超素直!!!!
つったって、言ってきたの請求額の7がけくらいの金額だけど!!
でもいいの!日本人の面目保たれたよきっと!!
イエイイエイ!!フッフー!!!

ありがとう。ってクールに言って、8がけくらいの金額を置いてタクシーを出ました!!!!
価格交渉の意味あったのそれ??ってやかましわ!あったわ!!!


もう泥のように寝ました。この日は。
はい、観光スポットとかもはや何も関係ないタダの怖かったです話でした!!
明日はイームズハウスに行ってくるよ!!いつものようなアカデミックな記事だから、乞うご期待!!!

wRitzs photos - flickrAll photos are copyrighted to Ritz Takada


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