雑誌“ブルータス”でも人気特集だった、サンタモニカはイームズハウスを考察する。

イームズハウスの庭の構成

イームズハウスは事務室、住宅、公園で構成されている。
前回の記事で紹介した入り口から入ってすぐ右側に、事務室と住宅の建物が2つ連なっていて、その反対側にはサンタモニカビーチに臨む庭がある。
この庭はあまり手入れのされていない庭だけど、草の高さもなくて歩き易く、端の方にはブランコやゾウの形をした遊具などが設置されておりなんだかおしゃまな感じ。


このゾウのそばにある看板には、チャールズのイームズ作品への思いや奥さんレイとの生活や歴史などが書かれている。

イームズハウスの外観の様子

庭から眺めるその姿は、いくつかの大きな樹木がかぶさるように茂り、そこから木陰が生まれ、風が吹いた時の涼やかな木のざわめきは、きっと狙ってそうさせたんだろうと思う。イームズハウスのチラリと覗く原色の鮮やかなブルーが、そんなふうに考えた彼を思わせる。


ほぼガラス窓で構成されていて、家の中からも庭の様子が伺える作りになっている。
この窓から見えるかどうかはわからないが、ビーチに向いているために、夜、少し波が高い日などは波の音も静かに聞こえてくるのだろう。
船や人の灯す明かりで目を休ませつつ、自宅のアームチェアに揺られ本でも読んでいたんじゃないかな。


ところどころに、奥さんとのツーショット写真が飾られているのが見える。
とってもチャーミングな、画家でもある奥さんのレイ。二人でユーモアとアイデアに富んだ生活をして、こうやって後世に残る作品が生まれたのだ。

ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ”という映画もあるみたいで、とっても興味がソソられる!あとで見てみよう。


見れるのは、たったこれだけ。
家や部屋の中に入れるわけではないし、ガイドがついて案内して回ってくれるわけでもない。
(多分、頼めばしてくれる)
でも、なぜだろう、結構長く滞在した気がする。

イームズハウスが予約制な理由

そうそう、見まわっている間、予約制であることの素晴らしさを痛感した。自分のペースを保ちながら静かに鑑賞することができるからだ。

天気もよく暖かく、風が静かに通りすぎ、木の葉が擦れる音に遠くから聞こえる波の音。
青々しい緑とイームズハウスの赤と青が離れたところから見ててもきれいで、すべてやっぱり狙って作られんだと思う。
自分たちが心地よいと感じる住宅を、つまりそれは、この地で死んでもいいってくらいの、自分たちにとって最高の環境を彼らは作った。

イームズ先生!
私も今、その場所を探しています!

だから心地よくて長居したんでしょうね。
ここは本当に来てよかった!かなりのヒーリングスポット。
ロスに観光に来る予定がある人は、必ず行くようにしてください!
心穏やかに優しい時を感じさせてくれるスポットです。





wRitzs photos - flickrAll photos are copyrighted to Ritz Takada


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